Using the Pyramid Principle to Build Better PowerPoint Presentations

重要なPowerPointプレゼンテーションで大量の情報を提供する必要がある場合は、どこから手を付ければいいのかわからないこともあります。マンスリーレポート、セールスピッチ、または研究結果の発表かに関わらず、重要な詳細を失うことなく明確かつシンプルなメッセージを作り上げる必要があります。さらに、対象者の注意を引いて、その注意を持続できなくてはなりません。

それでは、PowerPointユーザーは空白のスライドを目の前にどこから始め、どうやって最大限のインパクトを与えられるようにプレゼンテーションを構築すればよいのでしょう？

その答えが、ピラミッド原則を使用することです。これはマッキンゼーの元コンサルタント、バーバラ・ミントが作成したもので、コミュニケーションの明確さを向上させる方法です。ミントは数十年間、マッキンゼーの新社員をトレーニングしてこのテクニックの使用方法を教え、その内容をまとめて『The Pyramid Principle』（ピラミッド原則）を出版しました。

この原則はどのようなタイプのコミュニケーションにも適用できますが、ここではPowerPointプレゼンテーションでの使用に焦点を当てます。ピラミッド原則の仕組み、デッキを構成するための主要な戦略、より効果的なスライドとプレゼンテーションを作成するヒントの基本的な概要を説明します。

ピラミッド原則とは？

ピラミッド原則では、トップレベルの結論を最初に提示し、その後にこれを裏付ける論拠、データ、事実を説明していきます。提示されるアイデアは階層形式で表示され、ピラミッドの段階を下がるにつれて、より詳細になります。

PowerPowerPointプレゼンテーションでピラミッド原則を使用する理由

ほとんどの人はボトムアップ形式でアイデアを発表しようとします。つまり、事実と論拠をすべて説明してから結論で終えるのです。しかし、最初に結論を示してから詳細を説明する方が効果的です。その理由はいくつかあります。

• 高レベルから始めて詳細に移ると、聞き手もあなたの言いたいことや論拠を理解しやすくなります。
• ビジネスリーダーは大局的な視点から考えるので、通常は裏付けとなるデータの詳細よりも先に解決策を知りたがるものです。
• 結論から説明を始めれば、それが基準点または北極星となり、話の流れを見失う可能性が低くなります。

導入部分を構成する

プレゼンテーションの導入部分は通常、エグゼクティブサマリーのスライドで示されます。これはピラミッドの最上部なので、主要な結論または推奨事項を含める必要があります。このエグゼクティブサマリーを最初に作成すると、プレゼンテーションの主要部分を整理しやすくなります。

エグゼクティブサマリーのスライドには3つの主要な要素を含めます。

1. 状況説明：まず、聞き手がすんなり理解して同意できるようなトピックで、議論の余地のない自明の説明から始めます。
2. 問題の詳細：どのような変化または問題について話す予定ですか？ つまり「誰が気にかけるのか」という問いに答えます。
3. 解答：ここで主張を展開します。裏付けとなる主な論拠を要約して、プレゼンテーションの先行きを聞き手に示すこともできます。

これらの要素は古典的な読み聞かせのようなもので、誰もがすでに知っている構成です。これが実際にはどのようになるのか例を見てみましょう。

状況説明	数十年にわたり、中国は世界の工場とみなされてきた。
問題の詳細	今日、労働コストの上昇とサプライチェーンの問題により、企業は他のアジア諸国に新しい製造拠点を築こうとしている。
解答	Acme社は、中国よりも費用効果の高い代替製造場所としてベトナム、バングラデシュ、マレーシアの新しいサプライヤーを検討すべきである。

裏付けとなる思考を整理する

ピラミッドの真ん中は裏付けとなる思考で形成する必要があります。主要な論拠を論理的な順序で説明するのです。ミントによると、アイデアに順序を付ける方法は4つあります。

1. 演繹的：論拠の前提を示す
2. 経時的：たとえば、月ごとの比較を行う
3. 構造的：たとえば、複数の異なる場所での事業の業績を比較する
4. 比較的または重要度順

主要な論拠はそれぞれ理由に関する問いを提起するので、裏付けとなるデータと事実を使ってそれに答えます。ピラミッドの各レベルではその後に説明される詳細を要約し、各レベルの要点を一定のカテゴリーにまとめて示します。

裏付けとなる思考を展開するにあたり、各スライドにはメッセージを1つだけ含め、対策のタイトルを1つ使用します。対策のタイトルから始めてプレゼンテーションを概説した後、裏付けとなる事実とデータを説明することもできます。

MECE原則を理解する

MECEは、漏れなく重複のない（Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive：MECE）方法で情報を整理するという原則で、ピラミッド原則の順守に役立ちます。つまり、あらゆるポイントを含め、重複することなく論理的にまとめるということです。

これを図示している視覚的な例を見てみましょう。

例1：Microsoftの製品とサービス

上記は、Microsoftの製品とサービスの基本的な概要です。理論上、あらゆる製品とサービスがこれらのカテゴリーに含まれます。その後、製品またはサービスの各タイプを特定の製品またはサービスに分類できます。たとえば、Microsoft 365、Microsoft Surface、Xbox、Azureなどです。

MECEをピラミッド原則に適用すると、ピラミッドの各レベルでMECE原則を使用して、明確かつわかりやすくなるように洞察とアイデアをグループ化できます。

データと事実を提示する

PowerPointのユーザーは、データと事実で構成されたスライドにピラミッド原則を適用することもできます。ここでは、コンテキストなしで独立したデータを示すのではなく、タイトルがデータの最も重要な結論を示します。その後、主要な論拠を列挙し、その裏付けとなる証拠をデータで提供します。

このタイプのスライドがどのようになるのか例を見てみましょう。

例2：ピラミッドメッセージ構造のスライド

データのスライドでは、主要な論点が強調されるようにデータを示すことが重要です。think-cellのような PowerPoint のアドインを使うと、洗練されたグラフをすばやく作成し、簡単に調整してキーポイントを強調できます。これは、より効果的にメッセージを伝える効果があるだけでなく、よいグラフの作成で苦労する代わりに論拠の微調整に注力できます。

最終的にピラミッド原則の使用は、10,000フィートの俯瞰から始めて円を描き、どんどん詳細に迫っていくようなものです。この原則を使用して結論を示し、論拠を順番に説明して事実で裏付けると、聞き手はあなたの伝えたいことをよりよく理解でき、困惑することもありません。さらに、あたなはストレスに押しつぶされることなく洗練されたスライドデッキをより素早く作成できるので、自信をもってプレゼンを行い、全体的な結果を向上させることができます。

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出典：

• Barbara Minto, The Pyramid Principle
• PowerPoint Best Practices eBook (think-cell)
• Slide Science, Mastering The Pyramid Principle to Structure Your Slide Deck
• CNBC, China, ‘factory of the world,’ is losing more of its manufacturing and export dominance, latest data shows