think-cellのグラフを手動で編集すると、[変換] または [現在の形式のままで編集] ダイアログが表示される
問題
PowerPoint 2007 以降のバージョンでは、think-cell を非アクティブ化し、think-cell 8 以前のバージョンで作成され、think-cell 9 以降のバージョンで編集されていないグラフを手動で編集しようとすると、ダイアログが表示されます。以下の画像は、PowerPoint 2013です。正確なテキストはPowerPointのバージョンによってわずかに異なります。
説明
PowerPoint 2003 以前のバージョンでは、すべてのグラフが Microsoft Graph のオブジェクトとして作成されます。したがって、think-cell 8 以前の think-cell グラフのほとんどが、Microsoft Graph に基づいて作成されたグラフとなります。PowerPoint 2007 以降、Microsoft は Graph の使用を停止し、PowerPoint では現在 Microsoft Graph のグラフを新しい Office のグラフオブジェクトに変換する機能が提供されています。
解決策
think-cell の最新バージョンがインストールされ、アクティブ化されていることを確認してください。think-cell はシームレスかつ余計な操作を求めずグラフを変換します。
think-cell を使用できない場合は、上のダイアログで [既存の編集] を選択してグラフを編集し、従来の Microsoft Graph グラフ オブジェクトを保持するか、グラフを Microsoft の最新形式に変換することを選択します。
PowerPoint 2007 以降では、ダイアログを表示させず、古いバージョンのPowerPoint の動作に戻す設定が可能です。注記: この場合、PowerPoint に内蔵されている [グラフ] ボタンをクリックすると、PowerPoint によって Microsoft Graph のグラフが挿入されます。
ダイアログを無効にし、PowerPoint による古いグラフ形式の使用を可能にするには、レジストリに以下のキー(DWORD)を追加し、値を「1」に設定してください。
- Office 2007:
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\OFFICE\12.0\Common\Charting\MSGraphEnable
- Office 2010 (32 ビットおよび 64 ビット):
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\OFFICE\14.0\Common\Charting\MSGraphEnable
- Office 2013 (32 ビットおよび 64 ビット):
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\OFFICE\15.0\Common\Charting\MSGraphEnable
- Office 2016 (32 ビットおよび 64 ビット):
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\OFFICE\16.0\Common\Charting\MSGraphEnable