円グラフとドーナツグラフの違いとパワポでの作成方法

円グラフとドーナツグラフの違いとパワポでの作成方法.

45 分で読めます — by Risa Abe

円グラフやドーナツグラフを使用すると、情報を全体の中の内訳を表現することができるため、ひと目で全体像を把握できるメリットがあります。シンプルな割合を表現するのが得意なグラフですが、要素があまりに多い場合や各要素の割合が同じぐらいになる場合は、下記のような円グラフを構成するデータの内訳表示のあるスライド作成などで見せ方を工夫することが必要です。

think-cellで作る円グラフ例.
think-cellのパワポで円グラフ・ドーナツグラフを作成した例

今回は円グラフとドーナツグラフの特徴や違い、パワポでの作成方法について下記の順で解説します。
・円グラフとドーナツグラフの違い
・パワポでの円グラフの作り方
・パワポでのドーナツグラフの作り方
・ドーナツグラフ(円グラフ)を途中から二重に変える方法

円グラフとドーナツグラフは見た目が似ているため、違いがないようにも思えますが、実はそれぞれに特徴があり、向く場合と向かない場合が分かれます。そして、相手に円グラフやドーナツグラフなどのグラフを使用して何かを伝える場合、グラフの見た目で印象や内容の伝わりやすさがかなり変わってくるので、それぞれの特養や利点を把握しておく必要があります。

まず、ドーナツグラフは中央にある穴にテキストを表示させることできるため、中央に記載したい内容がある場合に適しています。例えば、こちらは企業における業務効率化システムの導入についての賛否の割合を表したドーナツグラフですが、圧倒的に多数の賛成の割合を中央に記載することで、ひと目で全体を把握できます。

中央にある穴にテキストを表示させたドーナツグラフの例.
中央にある穴にテキストを表示させたドーナツグラフの例

ただ、ドーナツグラフは中央に穴があるため、要素の数が多い場合は、一つ一つの要素において名称や数値を記載できるスペースが狭くなることで見づらくなるのがデメリットです。一方、円グラフなら、グラフ全体を使用できるため、各要素の名称や数値を大きく表示させることができます。例えば、このようなイメージです。

円グラフを用いた表現の例.
円グラフを用いた表現の例

まとめますと、グラフの中央に表示させたい内容がある場合はドーナツグラフ、特にそのようなものがない場合や各要素のテキストを大きく表示させたい場合は円グラフが適していると言えます。


パワポ拡張ツールの「think-cell」は250種類以上のビジネススライドテンプレートをパワポ内で提供します。柔軟な円グラフや円グラフと他のグラフを組み合わせたスライドもテンプレートに含まれており、無料トライアルライセンスを使えばそれらのグラフ編集も簡単に、そして高速に自由自在に行えます!

メールアドレス登録のみで今すぐ30日間無料で使用できるので、資料作成を効率化したい方は是非無料トライアルをお試しください。

think-cellをインストールしたパワポでテンプレートを検索・挿入する様子.
think-cellをインストールしたパワポでテンプレートを検索・挿入する様子

次にパワポを使用して円グラフを作成する方法について説明します。

STEP.1 円グラフを挿入する

今回はセミナー参加者の居住地の割合を円グラフにすることを想定して、解説します。まず、パワポの新規スライドで、「挿入」→「グラフ」→「円」→「円グラフ」を選択して、OKをクリックします。

パワポの新規スライドで、「挿入」→「グラフ」→「円」→「円グラフ」を選択して、OKをクリックする様子.
パワポの新規スライドで、「挿入」→「グラフ」→「円」→「円グラフ」を選択して、OKをクリックする様子

すると、このようにデフォルト状態の円グラフが表示されます。

パワポに円グラフが作成された様子.
パワポに円グラフが作成された様子

そして、表示されたエクセル画面でデータの入力を行います。A列に要素の名称を入力し、B列に割合を入力します。

表示されたエクセル画面でA列に要素の名称を入力し、B列に割合を入力した様子. エクセル画面を×印で閉じると、パワポのスライドに入力した内容が反映されます。

エクセル画面を×印で閉じて、パワポのスライドに入力した内容が反映された様子.
エクセル画面を×印で閉じて、パワポのスライドに入力した内容が反映された様子

STEP2. 円グラフに数値を表示する

円グラフに要素の数値(割合)を表示させるためには、次のように作業を進めます。円グラフを選択して右クリックで「データラベルの追加」をクリックします。

円グラフを選択して右クリックで「データラベルの追加」をクリックする様子.
円グラフを選択して右クリックで「データラベルの追加」をクリックする様子
データの割合が円グラフ上に反映された様子.
データの割合が円グラフ上に反映された様子

すると、このように割合が円グラフ上に反映されます。

次に、テキストに編集を加えて見やすくします。表示されている割合を選択すると、テキストボックスが表示されるので、そちらを使って文字のサイズ・太さ・色を変更します。

グラフ上の数値を選択→表示されたテキストボックスから文字のサイズ・太さ・色を変更した様子.
グラフ上の数値を選択→表示されたテキストボックスから文字のサイズ・太さ・色を変更した様子

こちらの例では、編集方法の一例として、太文字の白色にしています。(文字の色を白で統一すると、どんな背景色でもくっきりと見やすく仕上がります。)

STEP3. 色を変更する

円グラフ内の要素の色を変更したい場合は、変更したい箇所を選択した状態で右クリックして、「塗りつぶし」をクリックし、希望の色を選択します。すると、色を変更できます。

変更したい箇所を選択した状態で右クリックして、「塗りつぶし」をクリックする様子.
変更したい箇所を選択した状態で右クリックして、「塗りつぶし」をクリックする様子
色を変更した円グラフ.
色を変更した円グラフ

STEP4. 引き出し線を表示する

円グラフの要素の数が多い場合は、円グラフ内に要素の名称や数値を記載しようとすると、文字が小さくなってしまうことがあります。そのような時は、円グラフ内にテキストを記載するのではなく、引き出し線を使って、円グラフの外に表示させると見やすくなります。引き出し線を使用するためには、次のように進めます。

円グラフを選択した状態で、右クリックで「データラベルの書式設定」をクリックします。

円グラフを選択した状態で、右クリックで「データラベルの書式設定」をクリック.
円グラフを選択した状態で、右クリックで「データラベルの書式設定」をクリック

そして、設定欄で「引き出し線を表示する」にチェックを入れます。

設定欄で「引き出し線を表示する」にチェックを入れる様子.
設定欄で「引き出し線を表示する」にチェックを入れる様子

これでテキストを円グラフの外に移動させる、引き出し線を表示されるようになります。

引き出し線の表示が反映された円グラフ.
引き出し線の表示が反映された円グラフ

その他:作成した円グラフを途中からドーナツグラフに変える方法

円グラフを使用することを想定していたけれど、作成している途中でドーナツグラフに変更したくなる場合もあるかと思います。ただ、最初からドーナツグラフを作り直すのは手間がかかってしまいます。このような場合は、作成途中の円グラフをドーナツグラフへ変更すると効率的です。

円グラフを選択した状態で、「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツ」と選択して、OKをクリックすると、円グラフがドーナツグラフに変更されます。

円グラフを選択した状態で、「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツ」と選択する様子.
円グラフを選択した状態で、「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツ」と選択する様子
円グラフがドーナツグラフに変更された様子.
円グラフがドーナツグラフに変更された様子

変更すぐの状態では、テキストのサイズが合っていないことがあるので、テキストを選択してテキストボックスを利用して調整します。

テキストを選択してテキストボックスを利用してサイズなどが調整された様子.
テキストを選択してテキストボックスを利用してサイズなどが調整された様子

そして、ドーナツグラフの中央の穴の大きさを調整して、表示させたいテキストを入力します。穴のサイズを調整するには、ドーナツグラフを選択した状態で右クリックで、「データ系列の書式設定」をクリックします。

、ドーナツグラフを選択した状態で右クリックで、「データ系列の書式設定」をクリックする様子.
、ドーナツグラフを選択した状態で右クリックで、「データ系列の書式設定」をクリックする様子

設定欄で「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを調節して、希望の大きさに調整します。

設定欄で「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを調節する様子.
設定欄で「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを調節する様子

穴の中にテキストを表示させるには、ドーナツグラフを選択した状態で、「挿入」→「テキストボックス」とクリックします。

ドーナツグラフを選択した状態で、「挿入」→「テキストボックス」とクリック.
ドーナツグラフを選択した状態で、「挿入」→「テキストボックス」とクリック

縦書きか横書きかを選択して、穴の位置でテキストボックスを広げて、テキストを入力して編集します。

縦書きか横書きかを選択して、穴の位置でテキストボックスを広げて、テキストを入力.
縦書きか横書きかを選択して、穴の位置でテキストボックスを広げて、テキストを入力

パワポ拡張ツールの「think-cell」は250種類以上のビジネススライドテンプレートをパワポ内で提供します。柔軟な円グラフや円グラフと他のグラフを組み合わせたスライドもテンプレートに含まれており、無料トライアルライセンスを使えばそれらのグラフ編集も簡単に、そして高速に自由自在に行えます!

メールアドレス登録のみで今すぐ30日間無料で使用できるので、資料作成を効率化したい方は是非無料トライアルをお試しください。

think-cellをインストールしたパワポでテンプレートを検索・挿入する様子.
think-cellをインストールしたパワポでテンプレートを検索・挿入する様子

次に、パワポを使用してドーナツグラフを作成する方法を解説します。

STEP1. ドーナツグラフを挿入する

まず、新規スライドで「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツグラフ」と選択して、OKをクリックします。

新規スライドで「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツグラフ」と選択する様子.
新規スライドで「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツグラフ」と選択する様子

すると、ドーナツグラフがこのように表示されます。

ドーナツグラフがパワポスライドに挿入された様子.
ドーナツグラフがパワポスライドに挿入された様子

STEP2. 穴のサイズを調整する

次に、中央の穴のサイズを調整します。ドーナツグラフを選択した状態で右クリックで、「データ系列の書式設定」をクリックします。

ドーナツグラフを選択した状態で右クリックして「データ系列の書式設定」をクリックする様子. そして、設定欄の「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを調節して、希望のサイズになるようにします。

設定欄の「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを調節する様子. 例えば、「ドーナツの穴の大きさ」を50%にすると、このようになります。

「ドーナツの穴の大きさ」を50%にしたグラフ. この後は円グラフに数値を表示させたり、色を変更したり、引き出し線を表示するのですが、これらの操作は円グラフの場合と同様に行うことができるので、説明は省略します。

最後に、作成した円グラフやドーナツグラフにさらに情報を追加して二重のグラフに変更する方法について解説します。

要素の名称や数値の入力や編集などを既に済ませたにも関わらず、最初からグラフを作り直すのは手間なので、できることなら避けたいはずです。

そのような場合は、作成したドーナツグラフを選択した状態で右クリックで「データの編集」をクリックします。(グラフを二重にするためには、ドーナツグラフを加工する必要があるので、円グラフを二重にしたい場合は、まずドーナツグラフに変更します。)

作成したドーナツグラフを選択した状態で右クリックで「データの編集」をクリックする様子. そして、表示されたエクセルシートでデータを追加していきます。

表示されたエクセルシートでデータを追加する様子. 次に、ドーナツグラフを選択した状態で、「データラベルの追加」をクリックして、入力した数値をグラフ上に表示させます。

ドーナツグラフを選択した状態で、「データラベルの追加」をクリッする様子. ドーナツの穴の大きさの調整やテキストの入力・編集を行って、見やすく調整すれば、二重のドーナツグラフが出来上がります。

ドーナツの穴の大きさの調整やテキストの入力・編集したあとのグラフ. 二重の円グラフに仕上げたい場合は、ドーナツグラフを円グラフに戻す必要があり、ドーナツの穴の大きさで調整します。ドーナツグラフを選択した状態で、右クリックで「データ系列の書式設定」をクリックします。

ドーナツグラフを選択した状態で、右クリックで「データ系列の書式設定」をクリックする様子. 表示された設定欄の「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを0%にします。

「ドーナツの穴の大きさ」のパーセンテージを0%にする様子. すると、穴を閉じて円グラフになります。

ドーナツグラフの穴を閉じて円グラフに変更した直後の様子. 後は、穴の中央に表示させていたテキストを削除したり、各要素のテキストのサイズなどを調整して、見やすく整えれば、二重の円グラフが出来上がります。

パワポ拡張ツールの think-cell なら、パワポ上でもっと素早く円グラフ・ドーナツグラフの作成が可能です。円グラフ・ドーナツグラフはひと目で全体像を把握できるメリットがあります。シンプルな割合を表現するのが得意なグラフですが、要素があまりに多い場合や各要素の割合が同じぐらいになる場合は、下記のような円グラフを構成するデータの内訳表示のあるスライド作成などで見せ方を工夫することが必要です。

think-cellで作る円グラフ例.
think-cellのパワポで円グラフ・ドーナツグラフを作成した例

パワポ拡張ツールの「think-cell」は250種類以上のビジネススライドテンプレートをパワポ内で提供します。柔軟な円グラフや円グラフと他のグラフを組み合わせたスライドもテンプレートに含まれており、無料トライアルライセンスを使えばそれらのグラフ編集も簡単に、そして高速に自由自在に行えます!

メールアドレス登録のみで今すぐ30日間無料で使用できるので、資料作成を効率化したい方は是非無料トライアルをお試しください。

think-cellをインストールしたパワポでテンプレートを検索・挿入する様子.
think-cellをインストールしたパワポでテンプレートを検索・挿入する様子

もっと読む:

積み上げ式ウォーターフォールチャート5つの活用事例

手間をかけずに作る、積み上げ式のウォーターフォールチャートの活用事例を5つ紹介します。

— by Risa Abe

February 16, 2024 | 14 分で読めます

パワポで複合グラフを作る方法とは?コツも解説

今回はパワーポイントで折れ線グラフと棒グラフの複合グラフを作る方法を解説します。

— by Risa Abe

February 23, 2024 | 23 分で読めます

共有する