エクセルグラフの「リンク貼り付けが選択できない」原因と発展的解決策

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エクセルグラフの「リンク貼り付けが選択できない」現象は、Excelで作成したグラフやデータを他のシートやファイルにリンクとして貼り付けようとした際に、選択肢が表示されない、もしくはリンクが正常に機能しない現象です。

データの更新や共有がスムーズに行えないため、一時的に仕事を進める手を止めることになり、ストレスになります。原因を調べて解決するまでのタイムロスは精神的なロスだけでなく実質的な工数ロスです。

この手の表示はイライラするので二度と表示されたくないですね。

ではなぜ表示されるのか。原因をはっきりさせておきましょう。

またリンク貼り付けを今後スムーズに行うため、発展的な解決策を紹介していきます。

 

 

1. テーブル設定の影響


エクセルの表が「テーブル」に設定されていると、リンク貼り付けがうまく機能しない場合があります。

テーブルを解除するには、「デザイン」タブの「範囲に変換」を選択し、テーブル形式のデータをもとに戻しましょう。



2. 計算方法が手動になっている

エクセルの計算方法設定がデフォルトの自動ではなく手動に設定されている場合、元データを変更してもコピー先のデータには反映されないので注意が必要です。


3. リンクに不備がある

リンクが正しく設定されていない場合も、元データの変更がうまく反映されてきません。


4. ファイルの場所の変更やリンク切れ

リンク先のシートを削除したり、ファイルの保管先や名前の変更によってリンク切れを起こし、リンク貼り付けが選択できないケースがあります。


5. セキュリティ設定が厳しい

リンクの自動更新をブロックするなど、セキュリティ設定が厳しい場合もリンク貼り付けができないケースがあります。


6. エクセルのバージョン

エクセルのバージョンが異なる場合、リンク貼り付けの仕方が異なるためリンク設定がうまくいかないケースがあります。

バージョンを合わせるか、最新のアップデートをインストールするなどすれば解決するケースがあります。


7. グラフの種類がリンク貼り付けに対応していない

グラフが特定のカスタムグラフである場合やデータ構造が複雑な場合など、グラフ貼り付けに対応しきれないケースがあります。


このように、エクセルグラフや図のリンク貼り付けが不可となるケースは複数あります。どのケースに当てはまるのかチェックしたうえで対処するとスムーズです。



エクセルに記載したテキストの表やテーブル、グラフを図形としてコピーし、リンクを保持する方法であれば貼り付けられずストレスを抱えることもなくなります。


方法は簡単です。


まずはリンクを含んだ表全体をコピー


空いている場所にリンク貼り付け



オンマウスして貼り付けのオプションをクリック


右下にあるリンクされた図をクリック


リンクを含んだ図ができあがります。



これは数字を入力したテーブルやグラフでも使える機能です。


リンクを保持しているため、元のテーブルやグラフの数値が変更されれば、コピーした先の図やグラフもリンクして変更されます。


テーブルから


元データをリンクを含んだ図としてコピー


元データの数値を変更するとコピーした図の数値も変化します。

フォントを変えても連動して変わります。



グラフのリンク貼り付け

グラフのリンクを保持したまま、別シートに貼り付けるには、グラフを選択してコピー


貼り付けたい場所へ移動し、元の書式を維持して貼り付け



元データを変更

元データを変更しても、リンクが保持されているのでコピー先のグラフも変更されます。

ただし、コピー元のデータと連動しているため、グラフ自体に加工を施した場合(色の変更など)は、変更されません。


think cellで作ったグラフなら、リンクを保持して別のシートにそのままコピーするのも簡単です。



メニューから挿入→リンクをクリック


グラフにリンクをつけた状態はこのようになります。



数値に関する詳細情報がわかるグラフにリンクさせるのも簡単です。


グラフにオンマウスして、Ctrlキー+クリックでリンク先のグラフへ。

詳細のわかるグラフへ移動しました。

このように、グラフにリンクを貼り付けて資料をより見やすいものにしてください。


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