think-cell、ブリストルでC++標準委員会の公式会議に出席
ベルリン、2013年5月3日
今年最初の国際的なC++標準委員会の会議は4月15日~20日に英国のブリストルで開かれました。世界中から100人以上のC++専門家がブリストルに集まり、提出された160件の論文について討議し、新しいC++標準を決めました。think-cellドイツ標準化機関(DIN)のプログラミング言語タスクフォースのドイツ代表として、の社員4人もこのイベントに出席しました。タスクフォースへの資金提供を開始して以来、think-cell は国際標準化機構 (ISO) および国際電気標準会議 (IEC) の会議に定期的に出席しています。
このイベントの主要な成果のひとつは、専門家がC++14標準の委員会原案(CD)の採用に成功したことです。これはC++11のバグ修正リリースとして来年、リリースされる予定です。主な特徴は、一般的なラムダ、動的配列、省略可能などです。
一般的なラムダは、ラムダ式と一般的なプログラミングの間に存在するギャップを減らします。ラムダ式のパラメータを「auto」として表わせる日も近いでしょう。これにより、引数のタイプが異なる同じラムダ関数記号を呼び出すことができます。
動的配列はCから知られているVLAsの安全な代替策を提供します。これにより、スタック上に動的データ構造を配置し、多くのプログラムの効率を上げることができます。
省略可能は、オプションで利用できるデータ向けの使いやすく効率のよいデータ構造です。この一般的に使用されている構造を標準化すると、プログラマーはより安全で表現的な語彙を得られます。
委員会原案のほか、多数のC++バグが修正され、多くの詳細が改善されました。C++標準員会は、より複雑な機能を外部委託するためにISOが作成した「技術仕様」インストルメントを使用しました。これにより、C++14を予定通りリリースできます。C++17の最終的なかたちで標準化される前に、ユーザーと作成者の双方がTSから機能をテストできます。Concepts lite、filesystem、ネットワーキングは、このかたちでリリースされる予定で、その後、同時実行とさらなるライブラリの拡張が続きます。
会議期間中、11の研究グループが招集され、TS後の将来の進展について話し合うため、モジュールやリフレクション、コンセプト、データベースといったトピックについて意見を交換しました。think-cellは特にレンジに関するSG9研究グループで存在感を発揮しました。ベルリンに拠点を置くこのソフトウェア企業は、標準ライブラリでのレンジの必要性は急を要すると確信しているためです。
think-cell について
2002年にベルリンで設立されたthink-cellは、PowerPointでのプロフェッショナルなプレゼンテーション作成の業界標準です。数々の生産性ツールと40種類以上のチャートのサポートを備えたthink-cellは、コンサルティング企業世界トップ10社のうち10社で使用され、Fortune 500の多くに選ばれ、トップビジネススクール10校のうち9校で教えられているソフトウェアです。