パワポで二重の円グラフを作成する方法とメリットについて

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情報を視覚的に分かりやすくできる利点がある円グラフですが、

円グラフを二重にすることで、全体を詳細に把握しやすくなるケースがあります。

今回は二重の円グラフが持つメリットやパワポでの作成方法を解説します。

円グラフは情報を複数の要素に分けて、全体の中の内訳を明確にすることができます。

ただ、さらに各要素の中の内訳を表示させたい場合も少なくありません。

例えば、洋服店の売り上げの内訳をメンズ、レディースの割合に加えて、性別ごとの商品の売り上げの割合を把握したい場合は、このような二重の円グラフを作るのも有効な手です。


こちらを見てもらえれば分かるように、メンズよりもレディースの商品の方が売れていて、さらに性別ごとにどの商品の売り上げが大きいかが一目瞭然です。


それでは、実際に二重の円グラフを作成する方法について説明します。

円グラフを表示する

まず、パワポの新規画面で「挿入」→「グラフ」→「円」→「ドーナツ」の順にクリックしていき、「OK」をクリックします。

円グラフ(ドーナツグラフ)を表示させた最初の時点では、このように表示されます。

円グラフを二重にする

ここから、編集して二重の円グラフにしていきます。

円グラフ(ドーナツグラフ)を選択した状態で、右クリックで「データの編集」をクリックします。

そして、エクセル画面でデータを2列で入力します。

二重の円グラフで内側に表示させたい要素を左側に、外側に表示させたい要素を右側に入力します。


データの入力が正しく行われると、円グラフ(ドーナツグラフ)が二重になります。

穴のサイズを調整する


次に円グラフの中央の穴の大きさを調整します。

円グラフを選択した状態で、右クリックで「データ系列の書式設定」をクリックします。

そして、こちらの設定欄の「ドーナツの穴の大きさ」でパーセンテージを0%にすると、穴が閉じて二重の円グラフになります。

円グラフではなく、ドーナツグラフにしたい場合は、希望の仕上がりになるように、「ドーナツの穴の大きさ」でパーセンテージを調整します。

40%にすると、このような二重のドーナツグラフになります。

二重の円グラフにするかドーナツグラフにするかについては、グラフの中央にテキストを表示させたい場合はドーナツグラフに、

特に表示させたいものがない場合は円グラフにしてください。


円グラフに数値を表示する

円グラフを選択した状態で、右クリックで「データラベルの追加」をクリックします。

すると、先ほどのエクセル画面で入力した数値が円グラフ上に反映されます。

円グラフの内側か外側のみが選択された状態で、この操作を行うと、

片一方のみが表示されるため、表示されていない方についてはそちらを選択した状態で、右クリックで「データラベルの追加」をクリックします。

そうすれば、内側と外側の両方の数値が表示されます。

次に各数値が何を表しているかを分かるようにするために、テキストを編集します。

今回は、冒頭で挙げた洋服店の売り上げの内訳を「メンズ」、「レディース」、「性別ごとに売り上げの大きい商品」が分かる円グラフに仕上げることを想定して作成します。

数値を選択すると、テキストの編集バーが表示されるので、そちらを使用して要素の名称を追加したり、文字の色や大きさを調整します。

今回は、どの背景色でも見やすい白色の太字にしました。

色を変更する

次に見やすいように要素ごとの色を変更します。


どんな配色にするかは人によって好みが変わってきますが、異なる要素で同じ色が使用されていると、同じ要素のように見えてしまいます。

そのため、要素ごとに異なる色を使用します。


ただ、要素の数が多くなってくると、使用できる色がなくなってしまうこともありますが、そのような場合は、色の濃さを変えると、色のバリエーションを増やすことができます。

色を変更する時は、変更したい要素を選択した状態で「図形の塗りつぶし」をクリックします。

他の要素についても同様に色を変更すると、1つの配色パターンとしてこのように仕上げることができます。

引き出し線を表示する

円グラフの要素の数が多い場合は、表示するテキストを非常に小さくしないと円グラフ内に収まらないこともあります。

そのような場合は、円グラフ内に表示するのではなく、引き出し線を使用して、外側に表示させた方が見やすくなります。

引き出し線を表示するには、次のように進めます。

円グラフ内を選択した状態で、右クリックで「データラベルの書式設定」をクリックします。

設定欄の「引き出し線を表示する」にチェックを入れます。

この設定の状態で、円グラフの要素のテキストを外に移動させると、

引き出し線を表示されます。

また、引き出し線はテキストが円グラフの中にある時は表示されません。

なので、円グラフを作成する時点で引き出し線が必要か不明な時は、

「データラベルの書式設定」で「引き出し線を表示する」にチェックを入れておくのも1つの手です。

ここまで、二重の円グラフについて説明してきましたが、三重の円グラフについても、円グラフを二重にしたのと同様の方法で作成可能です。


具体的には、このように進めます。

円グラフを選択した状態で、右クリックで「データの編集」をクリックして、右側の列に円グラフの外側に追加したい数値を入力します。

すると、三重の円グラフが出来上がります。

ただ、三重の円グラフは情報量が多く、要素の名称や数値を書き込むと、以下のように見づらくなって、逆に全体を把握しづらくなってしまうので、あまり推奨できません。

また、情報を詳細に伝えることを意識して、情報量が多くなりすぎるよりも、適度に省いた方が分かりやすくなるケースも少なくありません。

そのため、伝えたい情報量がどれだけ多くても、三重の円グラフは極力使用せずに、特に重要な情報に絞ったり、項目をまとめるなどして、二重の円グラフに収めるとよいです。


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